日常生活の中で、火をおこし、太いマキをくべ、バリバリ、ゴーゴーという火の音やピザが焼ける音を聞く事はなかなか難しいのではないでしょうか。
「縄文石窯」は、そんな非日常体験をしてもらおうと、着火からマキをくべる工程など、基本的にすべてお客様自身で体験していただく形をとっています。
家庭のオーブンレンジと違い、時間と手間がかかりますが、「縄文の森」の自然の中で、ご家族やグループでワイワイやりながら楽しんでみて下さい。
【着火方法】
石窯には、1層式と2層式があり、火を焚いた所でピザを焼く1層式と、下で火を焚いて上の窯で焼く2層式があります。
「縄文石窯」は2層式(追焚き可能)になっています。
基本的には下で火を焚いて、上でピザ等を焼く方式ですが、上の窯が300度になるにはかなりの量の薪を使います。大量のピザを焼く場合はいいとして、4~5枚のピザを焼くために大量の薪を使うのはエコではないと思い、試しに高温で焼くものは、1層式と同じ様に火床のオキを奥に寄せてピザを焼いてみたら、とても早く焼けました。ちなみに、ピザを焼くには300~400度の高温、短時間でカリッと焼くのがコツだそうです。
マキがバリバリ音をたてて燃えたあと、煙突の煙が出なくなり、上の窯の温度計が200度を切るくらいになれば、下の火床でピザが焼けます。ここまでマキの焚き具合にもよりますが、約1時間~1時間半かかります。
石を温めるには時間がかかりますが、温まりにくく、さめにくいのが石窯の特徴です。
ピザを焼いたあと、窯が冷めていく段階でパンやケーキ(200度~220度)、ダッチオーブンで煮物・焼き物などたくさんの料理が一度に楽しめます。
マキの量や燃やし方で温度は微妙に違ってきて、指一本でチンの世界に慣れてしまっている私達には難しいところもありますが、それが逆におもしろみでもあります。
- 新聞紙を丸め、小枝を乗せ火をつけます。着火剤は、オイルのにおいが窯につくとの事でご遠慮下さい
- 次に、燃えやすい杉の木を入れて火を大きく育てます。
次の太く堅いマキに火をつけるためですので、辛抱せずたくさん燃やしてください。
- 太い薪を2~3本入れ、うちわで下のほうから、パタパタ風を送って下さい。よく燃えてきます。
- 太い薪に火がまわってきたら、本数を増やしバンバン燃やしてください。
- 火力がついてきたら上の窯のふたを閉め保温します。温度計が200度超えになるのを目途にマキを焚いて下さい。
- 煙突から煙が出なくなってきた頃、ダンパーを閉じると熱が逃げません。
【道具類は無料で使えます】
石窯でピザやパンを焼くためには色々な道具が必要です。
写真の道具は無料でお貸ししていますのでお使い下さい。
食材やクッキングシートはご持参ください。


●調理器具
ボウル・計量カップ・ハンドミキサー・ハカリ・天板(パン用 角)(ピザ用 丸)・ケーキ型
木製皿(大・小)・麺棒・ハケ・ピザカッター・ピザサーバー等
※ 使った後は洗って返してください
●石窯用道具類
皮グローブ・火バサミ・灰用スコップ(十能)・火かき棒・ピザ用ピール
【石窯周辺はこんな感じ】
管理棟横、1~4番サイトに入って行く道路沿いに「縄文石窯」があります。
焼けたピザ等を置くテーブルとミニトマトとバジルもそばに植えてありますので、どうぞお使い下さい。
みんなで石窯を囲み焼きたてのピザを楽しむ事も出来ます。生地作りは、自宅で作ってくる方もいますが、サイト内でも、石窯のそば・管理棟ホールでも出来ます。
詳しい事は、管理棟までお問合せ下さい。
【注意事項】
- 着火剤はオイルのにおいが窯につくことがありますので、ご遠慮下さい
- カラスは人がいなくなるのを見て、チーズの袋を持って行ったりします。食べ物を置いたまま離れないで下さい
- 薪が勢いよく燃えている時は、火の取り扱いの出来る方が石窯から離れないで下さい
- 終わったら、火床の「オキ」は、火かき棒で奥の方によせておけばゆっくり消火します。熱い窯に急に水をかけて消火するのは水蒸気爆発のようになり危険です。
- 激しい雨、強風等、ご使用いただけない場合があります。ご了承下さい。